技術の前に心を磨く
美しいものを作るためには必ず技術が必要だけれど、
そのベースには心がないと成り立たないと感じてます。
”技術がまだ追いつかなくて、
形がいびつだけれど作り手の心がこもっているネイル”
と
”技術は申し分なく完璧にきれいにでき上がっているけれど
心がこもっていないネイル”
だったら、私は前者を選びたい。
技術はトレーニングと努力次第で誰でも磨くことはできますが、
心を磨くことは簡単ではありません。
生まれ育った環境やそれまで培った経験の集大成として、
心は形を成していくものです。
その意味では、これからの世の中では
「本物の心あるお店だけが生き残る」とも思えます。
務めていたときに、周りからは
「技術はわたしの方が上手いのに。。。」
と嫌がらせなども日常的にありました。
『大変でつらいことが続いてきましたが、
悪いことばかりではないかもしれないな。
わたしはわたしで誠実に、
わたしはわたしのネイルを楽しみ
お客様に楽しんでもらうだけ!!』
そう思い、目の前のことに集中していたからこそ
技術の前に心を磨くことに気が付けました
今があるのだと感謝しています。
”人の悪口だけは言わない
口に出さなければそのうち思わなくなる
そしたら心にある池が透き通る
そんなことだけで人は半分幸せになれる”
そう聞いたことが心に残ってます。
喜ばれる仕事ができるかは人柄。
技術は心の上に成り立つもの。
この言葉を忘れないよう胸に刻み、
人に出会うたびに思い出しています。